治療コラム
歯磨きにいちばん時間をかけている国はどこ?
2017.10.30
1分でわかる!
この記事のまとめ
- 日本は世界でいちばん歯磨きに時間をかけているが、虫歯の少なさは23位と振るわない
- 世界で最も虫歯が少ないスウェーデンは予防意識が高く、定期健診の受診率が80%にのぼる
- 時間をかけるだけでなく正しい磨き方を学び、美容や健康として歯科検診を一般化させることが大切
唐突ですが、世界でもっとも歯磨きに時間をかけている国がどこかご存知ですか?世界40か国の統計によると、その国は我が国日本。6.4分で堂々の1位です。そして第2位はインドの6.1分、3位はチリ・フィリピン・チェコの5.3分と続くそうです。(※出典なんでもワールドランキング・NTV/2012年2月21日放送)
世界で虫歯の多いランキングは?
では、同じく世界40か国中で虫歯が多い国のランキングを見た場合はどうでしょう?1位はウクライナで58.7%、2位はカザフスタン・ロシアの58.2%、3位はサウジアラビアの54.5%。そして日本は35.5%で23位とのことです。40か国中23位ですから、日本は世界で一番歯磨きに時間をかけている割には、残念ながらあまり良い成績とは言えません。
スウェーデンはなぜ虫歯が少ないの?
この統計によると、世界でもっとも虫歯が少ない国は北欧のスウェーデンでした。社会福祉が充実していることでも知られる国ですが虫歯に対する予防意識も高く、国民の80%(子供では100%)が定期的に歯科医での検診を受けているとのことです。また、子供にはキシリトールのガムやキャンディーを与えることが一般的で、食後によく噛まれていると言います。(もちろんこれはこのブログでもご紹介しているキシリトール含有率100%のもので、日本のコンビニやドラッグストアで売られているものとは違います)
歯科検診が普及しない日本
話を戻しましょう。スウェーデンでは浸透している歯の定期健診。日本は歯磨きに最も時間をかけているにも関わらず、受診率はわずか10%に過ぎないのです。日本の企業では年1回の健康診断が義務図けられながら、なぜか歯の検診は含まれません。したがって学校での歯科検診がなくなった大人は自主的に歯の定期健診を行う必要があるのですが、自主的に歯の検診を受ける人は極めて少ないのが実態です。日本人にとって『病院は病気になってからいくところ』という意識が高いことも、歯の検診率の低さに拍車をかけているのかもしれません。
問題は磨き方?
日本では歯ブラシや歯磨き粉の新製品は続々と発売され、テレビでもしょっちゅう歯ブラシや歯磨きのコマーシャルが流れています。歯磨きにもっとも時間をかけているくらいですから、歯磨きに対する意識は高いはずです。にもかかわらず決して虫歯が少なくないのは、きちんとした磨き方ができていないのが原因かもしれません。仮に定期的に歯科医の検診を受ける習慣があれば、虫歯も早期発見できますし、正しい歯磨きの方法も専門医から教わることができ、虫歯の数も飛躍的に下がるのではないでしょうか。
美と健康は同じもの
歯の定期健診がもっと一般化して正しい歯磨き方法も普及すれば、日本がスウェーデンを超して虫歯のない国No.1になる日も夢ではありません。企業検診に歯科検診を加えるなど国としての医療制度の充実もさることながら、何よりも日本人ひとりひとりが歯科検診への意識を高めてほしいと思います。たとえば歯は健康面でとても大切な器官であると同時に、美容という側面でも非常に重要なパーツです。昔は珍しかったエステやネイルサロンが90年代以降急速に普及して今のように一般化したように、気軽な美容の一環としてデンタルケアが一般化していくことにも期待します。
今野 裕一
Yuichi Konno
銀座HINA矯正歯科 院長
日本矯正歯科学会認定医・歯学博士として、これまで数多くの裏側矯正・難症例と向き合ってきました。「矯正治療はどこでしても同じ」ではありません。大切なのは「どこに、どのように歯を並べるか」です。当院では精密な分析をもとに、お顔の変化まで見据えた質の高い治療を提供しています。歯並びのコンプレックスを解消し、生涯健やかに笑える喜びを実感していただきたい。まだ信頼できるドクターに出会えていない方は、ぜひ一度ご相談ください。