治療コラム
土台が肝心!⻭並びの良し悪しは顎の骨の形や大きさで決まる?
2017.10.06
1分でわかる!
この記事のまとめ
- 歯は歯槽骨という顎の骨に埋まっているため、歯並びの美しさは土台の骨に左右される
- 顎の骨のサイズが小さいと歯がはみ出し、大人の矯正ではスペース確保のために抜歯を行うこともある
- 矯正治療の方針は顎の骨の状態で決まるため、事前診断で骨の形や大きさを詳細に分析する
歯並びが綺麗な人は、それだけで口元の印象が良くなりますよね。笑った時に見える歯列の美しさは、何にも代えがたい魅力といえます。そんな歯並びの綺麗な人というのは、そうでない人と何が違うのでしょうか。
歯は顎の骨に埋まっている組織
歯並びが綺麗かどうかは、当然、歯の並びが整っている必要があります。歯と歯の間に不要な隙間がなく、美しい弓状の列を形成していると、歯列は美しく見えるのです。矯正歯科では、そうした歯列を目指して、様々な矯正治療を施します。ただし、そのためには顎骨の形も適切でなければいけません。歯は歯槽骨(しそうこつ)と呼ばれる顎の骨に埋まっている組織ですので、歯が綺麗に並ぶかどうかは、そもそもこの顎の骨に規定されていると言っても過言ではないのです。
土台が悪いと歯並びも悪くなる
例えば、乱杭歯(らんぐいば)と呼ばれる歯並びがデコボコに乱れた歯列不正では、顎の骨のサイズが小さいことがほとんどです。生えてくる永久歯の数というのは、基本的に皆同じですので、それを並べる土台が小さいと、どうしてもはみ出てしまったり、傾いてしまったりするのです。あるいは、顎の骨の形が悪いと、歯列弓も見た目が悪くなってきますので、歯並びが悪くなる原因にもつながります。つまり、土台である顎の骨の状態がそのまま歯列の美しさに反映されるといえるのです。
顎の骨の形を矯正する治療
成長期の患者さんであれば、顎の骨の形を矯正器具によって整えることができます。顎の骨が小さい場合は、その成長を促すような装置を装着します。幅が狭いケースや長さが不足しているケースなど、顎の骨のサイズを小さくしている原因に応じて、様々な矯正装置を活用します。
不足りないスペースは便宜的な抜歯で補う!
成人の矯正治療では、抜歯が行われることも少なくありません。特にむし歯になっているわけでもない健康な歯を抜くため、専門的には便宜抜歯(べんぎばっし)と呼ばれています。これは、歯を並べるためのスペースが足りないケース行われる処置です。土台である顎の骨のサイズが絶対的に足りていないため、並べる歯の本数を減らすことで歯列の乱れを整えようとする処置法です。
歯並びが良い人は顎骨の形も美しい!
このように矯正治療というのは、歯そのものではなく、それが埋まっている顎の骨によって治療方針が決まっていることが珍しくありません。そのため、まだ顎の骨の成長が見込める年代であれば、骨格的な矯正治療を優先して行うことが多いです。土台である顎骨のサイズや形を変えることができれば、それだけ歯も並べやすくなるからです。
そういったことから、歯並びの綺麗な人とそうでない人とでは、歯そのものはもちろんのこと、顎の骨の形にも大きな違いがあることを知っておきましょう。ちなみに、顎の形や大きさというのは、矯正治療の事前診断でこと細かに分析することができます。口腔内写真やエックス線写真だけでなく、様々な計測も行って顎の骨の状態を調べることができるのです。
今野 裕一
Yuichi Konno
銀座HINA矯正歯科 院長
日本矯正歯科学会認定医・歯学博士として、これまで数多くの裏側矯正・難症例と向き合ってきました。「矯正治療はどこでしても同じ」ではありません。大切なのは「どこに、どのように歯を並べるか」です。当院では精密な分析をもとに、お顔の変化まで見据えた質の高い治療を提供しています。歯並びのコンプレックスを解消し、生涯健やかに笑える喜びを実感していただきたい。まだ信頼できるドクターに出会えていない方は、ぜひ一度ご相談ください。