治療コラム
大人の歯列矯正! 30代は歯の曲がり角、40代は若さのカギ
2018.01.05
1分でわかる!
この記事のまとめ
- 30代からは唾液減少により歯周病リスクが急増し、妊婦の場合は早産や低体重児出産のリスクを高める
- 30代で歯列矯正を行うことは、虫歯予防だけでなく仕事や会食での好印象や自信に繋がる
- 40代のアンチエイジングには歯の維持が必須であり、正しい噛み合わせが若さと全身の健康の土台となる
一昔前では、歯列矯正と聞くと子ども時代に行うイメージでしたが、近年は審美的な意味合いだけでなく、健康志向の高まりで、幅広い年齢層が矯正治療を行っています。とくに30代、40代の働き盛りは、虫歯や歯周病が進行しやすくなる年齢です。お肌と同じように、「歯の曲がり角」にも対策が必要です。
虫歯と歯周病がグッと進行するワケとは?
10代、20代の頃とは変わり、30代になってくると肌と同じように歯が曲がり角を向かえます。厚生労働省の調査で、30代から歯周病が増え始めることが分かっています。
有名な歯ぐきの病名には、「歯肉炎」と「歯周炎」があります。歯肉炎は歯ぐきに限定した炎症で、歯周炎とは歯ぐきに加え歯を支える骨まで炎症が広がった状態をいいます。歯周炎は「歯槽膿漏」とも呼ばれていた症状です。
年齢を経ることによって、歯周病が増え始める理由は、年齢によりだ液の分泌量が減ることで、口の中の自然の洗浄力が落ち、歯の表面の汚れが落ちにくくなってきます。体のラインが崩れるように、炎症により歯ぐきがダメージを負うと歯肉が下がり、歯周ポケットが広がりプラークが溜まりやすくなります。
歯の健康を害する歯垢や歯石は、虫歯や歯周病の原因です。「化粧品が合わなくなった」、「すぐに肌が荒れる」などお肌トラブルが増えてくるのと同じように口内トラブルがグッと増える年齢です。お口のケアや定期健診も肌と同じように意識して行いましょう。
大敵は細菌の集まりである歯垢です。それが固まって石の様になったのが、歯石です。これさえ取り除けていれば、虫歯も歯周病も怖くありません。
口内環境のケアは、妊娠・出産にも影響を与えます。妊娠中は、つわりなどで歯磨きが難しくなります。妊娠の前に歯周病がある場合は必ず治療を行うべきです。
なぜならば、中程度以上の歯周病にかかっている妊婦の場合は、そうでない妊婦より早産(妊娠22~36週)や低体重児を出産するリスクが高くなるからです。歯周病で炎症を抑えようと作り出されるサイトカインが分娩を促す物質の分泌に作用することで、赤ちゃんが十分に育っていないのに、子宮の収縮が始まり出産してしまう危険性があります。
早産は赤ちゃんに重篤な障害が出る可能性が非常に高いと言われています。妊娠中のタバコやアルコールより、歯周病の悪影響の方が高いとの報告もあります。
今野 裕一
Yuichi Konno
銀座HINA矯正歯科 院長
日本矯正歯科学会認定医・歯学博士として、これまで数多くの裏側矯正・難症例と向き合ってきました。「矯正治療はどこでしても同じ」ではありません。大切なのは「どこに、どのように歯を並べるか」です。当院では精密な分析をもとに、お顔の変化まで見据えた質の高い治療を提供しています。歯並びのコンプレックスを解消し、生涯健やかに笑える喜びを実感していただきたい。まだ信頼できるドクターに出会えていない方は、ぜひ一度ご相談ください。