治療コラム
矯正用インプラントのメリット・デメリット 非抜歯治療の可能性
2018.06.25
1分でわかる!
この記事のまとめ
- 矯正用インプラントは小さなネジを骨に埋めて土台とし、これまでにない歯の移動を可能にする
- 歯を抜かない「非抜歯治療」の可能性が広がり、期間短縮や外科手術の回避といったメリットがある
- 埋入のための処置や周囲の徹底した衛生管理が必要なため、事前の入念な検査と相談が欠かせない
矯正治療と聞くと、歯の表側にブラケットという装置とワイヤーを用いたものが想像されるかと思います。ただ、現在では医療の進歩でさまざまな治療方法が確立されています。歯の裏側に装置をつける見えない治療方法や今まで動かせなかった方向へ歯を動かす治療方法などです。その中で「治療の効果を最大限にしたい」、「歯を抜きたくない」という希望には、矯正治療の種類の中に「インプラントを用いた矯正治療」があります。
矯正用インプラントとは?
*矯正用インプラントとは、歯がなくなってしまった後に人工の歯(チタン製の金属)の根を埋め込む「デンタルインプラント」とは違います。
矯正用に作られた特殊な小さなネジを部分的な麻酔を行った後、一時的にアゴの骨に埋め込み、歯を動かすための土台にすることで、これまでの矯正治療では難しいとされていた歯の動きを実現します。
矯正治療に踏み込めない方には、抜歯をしたくないという理由が多く挙げられています。しかしながら、これまでは外側方向へ広げる、骨の範囲を無視した拡大治療が横行し、無理な治療からくる「後戻り」の原因となっていました。
そこで登場したのが、インプラントで歯を後方へ動かす矯正方法です。これにも歯の動かせる骨の限界はありますが、外側に広げる方法と比べて後戻りが少なく、今まで抜歯が必要だった治療でも、抜歯をしないで治療が行える可能性があります。全ての状況で抜歯をせずに治療が行えるわけではありませんので、専門の歯科医の矯正検査を受けてから、相談してください。
矯正用インプラントのメリット
治療期間の短縮や今までの矯正治療で不可能だったことが可能になることで知られ、画期的な治療方法として注目されています。具体的なメリットを見ていきましょう。
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矯正期間の短縮インプラントを、歯を引っ張る支えとして使うことで、従来の手順を省くことができ、強固な固定源で、動かしたい歯だけを大きく動かすことができるので、治療の期間を短縮できる
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矯正装置がシンプル従来のような動かしたくない歯を付属の矯正用装置で固定する必要がなく、基本的なブラケット装置と矯正用の小さなインプラントのみで治療が行える
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動かしたい歯だけを移動できる1本の歯を動かすために他の歯に反作用という余計な力がかからず、効率的に動かしたい歯だけを動かせる
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外科手術が必要なケースでも不要になる場合も従来の方法では、難症例でアゴの手術が必要な場合でも、歯を大きく動かせることで手術が回避できる可能性が高い。ガミースマイルや開咬、受け口などの治療でも適用できる可能性がある
矯正用インプラントのデメリット
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インプラントを歯茎に埋め込む手術が必要⇒口の中の手術と聞くと、怖く思うかもしれませんが、麻酔をするので、ほとんど無痛で治療を行えます
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インプラントの周りを清潔にしておかないと、炎症を起こす恐れがある⇒専用の歯ブラシをお渡しし、ブラッシング方法もアドバイスしております。万が一、炎症が起きた場合は適切な処置を行います
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希望があっても治療が行えない場合がある⇒治療期間の短縮などでご希望されていても、お口の状態によっては治療が適さない場合があります。一度、ご相談ください。
まとめ
矯正用インプラントは、すべての人が治療可能な方法ではありませんが、外科手術が不要になるケースや矯正期間の短縮などメリットが大きな矯正治療と言えるでしょう。その方法が自分の治療に適していて、不正咬合をなくし、口元も美しくすることができるのであれば治療の幅は大きく広がるのではないでしょうか。
口内の状態は個人差があります。治療方法に選択肢が増え、ベストな治療の提案と、患者様のご希望に合わせて、二人三脚で治療を進めていきましょう。
今野 裕一
Yuichi Konno
銀座HINA矯正歯科 院長
日本矯正歯科学会認定医・歯学博士として、これまで数多くの裏側矯正・難症例と向き合ってきました。「矯正治療はどこでしても同じ」ではありません。大切なのは「どこに、どのように歯を並べるか」です。当院では精密な分析をもとに、お顔の変化まで見据えた質の高い治療を提供しています。歯並びのコンプレックスを解消し、生涯健やかに笑える喜びを実感していただきたい。まだ信頼できるドクターに出会えていない方は、ぜひ一度ご相談ください。