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治療コラム

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矯正中の虫歯リスク。裏側矯正が虫歯になりにくい理由とは?

1分でわかる!
この記事のまとめ

  • 裏側矯正は、唾液の循環が良く表側の3倍厚いエナメル質に覆われているため虫歯になりにくい特徴があります。
  • 矯正中は装置周辺に汚れが詰まりやすいためワンタフトブラシ等の便利グッズを用いた丁寧なケアが不可欠です。
  • 凸凹のない綺麗な歯並びへ整うだけでなく、治療を通じて一生モノの正しいオーラルケア習慣が身につきます。

以前のコラムで「虫歯がある場合は治療してから矯正を始めた方が良いか」というお話をしましたが、今回は少し視点を変えて、矯正治療中の虫歯リスクと「裏側矯正」の知られざるメリットについてお話しします。

実は、歯の裏側に装置をつける裏側矯正には、表側の矯正に比べて「虫歯になりにくい」という大きな強みがあります。その理由は大きく2つあります。1つ目は、歯の裏側には常に唾液が循環しているため、唾液が持つ天然の抗菌・殺菌作用によって虫歯菌が増殖しにくい環境が保たれていることです。そして2つ目は、歯の裏側を覆う「エナメル質(人体で最も硬い組織)」が、表側に比べて約3倍も厚く、虫歯菌が作り出す“酸”に対して非常に強いという特徴があるからです。

丁寧なブラッシングと便利グッズで虫歯を徹底予防

矯正期間中は装置(ブラケット)があることで、どうしても食べカスが詰まりやすく、普段より虫歯のリスクが高まるのは事実です。そのため、日々の丁寧なブラッシングが何よりも重要になってきます。歯の表面についたプラーク(細菌の塊)はブラッシングでしか取り除けないため、当院では形の違う歯ブラシを複数使い分けることをおすすめしています。女性がメイクをする際にお顔のパーツに合わせて何本ものブラシを使い分けるように、お口の中の装置の形状に合わせて道具を選ぶのが、隅々まで綺麗に磨く大切なコツです。

当院の歯磨きレクチャーでは、おすすめのケアグッズもご紹介しています。たとえば、毛束が1本にまとまって先が尖った「ワンタフトブラシ(ポイントブラシ)」は、歯周ポケットや装置の細かい隙間をピンポイントで狙える優れものです。さらに、歯と歯の間の細かい部分には「歯間ブラシ」を併用すると、より効果的に汚れを落とすことができます。

なお、治療が進んで歯の重なりが解けたことで、これまで隠れていた虫歯が見つかることもあります。その場合は途中で虫歯治療を挟むこともありますが、虫歯の進行度や種類によっては、そのまま矯正治療を進めて装置を外した後に治療を行うなど、状況に合わせて最善の方法を選択しています。

矯正中の歯磨きは、普段に比べて少し手間がかかって面倒に感じるかもしれません。しかし、矯正治療によって凸凹のない綺麗な歯並びが手に入れば、食べカスが詰まりにくくなり、将来的な虫歯リスクは確実に低くなります。ぜひこの矯正治療をきっかけに丁寧なブラッシング技術を身につけ、装置が外れた後も一生モノの正しいオーラルケア習慣を続けていきましょう。

今野 裕一

Yuichi Konno

銀座HINA矯正歯科 院長

日本矯正歯科学会認定医・歯学博士として、これまで数多くの裏側矯正・難症例と向き合ってきました。「矯正治療はどこでしても同じ」ではありません。大切なのは「どこに、どのように歯を並べるか」です。当院では精密な分析をもとに、お顔の変化まで見据えた質の高い治療を提供しています。歯並びのコンプレックスを解消し、生涯健やかに笑える喜びを実感していただきたい。まだ信頼できるドクターに出会えていない方は、ぜひ一度ご相談ください。

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