治療コラム
子どもの歯並び、将来のためには early intervention が重要ってホント? インターセプティブ矯正等、専門家が解説
2025.01.20
1分でわかる!
この記事のまとめ
- インターセプティブ矯正は3〜10歳頃の顎の成長を利用する治療で、永久歯のスペースを確保します。
- 将来の本格的な矯正や抜歯のリスクを減らし、整った顔立ちや正しい噛み合わせを育てる利点があります。
- 効果を出すには装置の装着時間やケアが不可欠なため、親御さんのサポートのもと早めに相談しましょう。
「うちの子、歯並びが気になるけど、まだ矯正するには早いのかな?」そう思っている親御さんも多いのではないでしょうか?実は、子どもの歯並びは、早いうちからケアを始めることがとても大切なんです。今回は、小児期からの矯正治療、特にインターセプティブ矯正と呼ばれる治療法について、わかりやすく解説していきます。
インターセプティブ矯正って何?
インターセプティブ矯正とは、顎の成長を利用して歯並びを整える矯正治療法のことです。永久歯が生え揃う前の、まだ顎が成長過程にある小児期に行うことで、将来的な矯正の負担を軽減できる可能性があります。
従来の矯正治療では、歯が生え揃ってからワイヤーなどの装置を使って歯を動かす方法が一般的でした。しかし、インターセプティブ矯正では、顎の成長をコントロールすることで、歯が生えるスペースを確保したり、骨格的な問題を改善したりすることができます。
インターセプティブ矯正のメリット
インターセプティブ矯正には、以下のようなメリットがあります。
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将来的な矯正治療の負担軽減顎の成長段階で歯並びを改善することで、永久歯が生え揃ってからの矯正治療が軽くて済む場合があります。抜歯が必要なくなるケースもあります。
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治療期間の短縮永久歯が生え揃ってからの矯正治療に比べて、治療期間が短くなる傾向があります。
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歯並びだけでなく、顔の成長にも良い影響顎の成長をコントロールすることで、バランスの取れた顔立ちに導くことができます。
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虫歯や歯周病の予防歯並びが良いと、歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病の予防にもつながります。
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発音や咀嚼機能の改善歯並びが改善することで、正しい発音や咀嚼ができるようになり、消化吸収を助ける効果も期待できます。
どんな歯並びの子に有効なの?
インターセプティブ矯正は、特に以下のような歯並びのお子さんに有効です。
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反対咬合(受け口):下の歯が上の歯よりも前に出ている状態。
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上顎前突(出っ歯):上の歯が前に出ている状態。
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叢生(乱杭歯):歯が重なり合って生えている状態。
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開咬:上下の前歯が噛み合っていない状態。
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交叉咬合:上下の歯が左右にずれて噛み合っている状態。
インターセプティブ矯正の方法
インターセプティブ矯正では、主に以下のような装置が使われます。
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小児用マウスピース:反対咬合(受け口)の治療によく使われる、取り外し可能な装置です。就寝時などに装着することで、下顎の成長を抑制し、上顎の成長を促します。
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床矯正装置:取り外し可能な装置で、歯列を広げたり、顎の成長をコントロールしたりする効果があります。
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ヘッドギア:頭部に装着する装置で、上顎の成長を抑制したり、奥歯を後ろに移動させたりする効果があります。
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チンキャップ:顎に装着する装置で、下顎の成長を抑制する効果があります。
治療開始時期はいつ頃?
インターセプティブ矯正の治療開始時期は、歯並びの状態や顎の成長具合によって異なりますが、一般的には3歳から10歳頃が適しています。
この時期は、顎の成長が活発で、骨格的な問題を改善しやすい時期です。また、永久歯が生え始める前に治療を開始することで、歯並びが悪化するのを防ぐことができます。
小児用マウスピースを使った治療ってどんなもの?
例えばムーシールドは、シリコン製の柔らかいマウスピースのような装置です。就寝時や自宅にいる時に装着することで、舌の正しい位置を覚えさせ、下顎の成長を抑制し、上顎の成長を促します。
ムーシールドは、取り外しが簡単で、痛みも少ないため、小さなお子さんでも比較的受け入れやすい治療法です。また、他の矯正装置に比べて費用が安いのもメリットです。
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いつから始めればいいの?反対咬合の治療に用いられるムーシールドは、3歳頃から始めることができます。早期に治療を開始することで、顎の成長を効果的にコントロールし、正常な咬合に導くことが期待できます。
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治療期間はどれくらい?ムーシールドを使った治療期間は、個人差がありますが、一般的には1年~2年程度です。治療期間中は、定期的に歯科医院を受診し、歯並びや顎の成長状態をチェックします。また、ムーシールドの装着状況や口腔内の衛生状態についても指導を受けます。
治療の効果を高めるために
インターセプティブ矯正の効果を高めるためには、以下の点に注意することが大切です。
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装置をきちんと装着する:指示された時間、装置をきちんと装着することが重要です。
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口腔内を清潔に保つ:装置を装着することで、食べカスが残りやすくなります。食後は丁寧に歯磨きをし、口腔内を清潔に保ちましょう。
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定期的な検診を受ける:定期的に歯科医院を受診し、歯並びや顎の成長状態、口腔内の衛生状態をチェックしてもらいましょう。
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保護者の協力:お子さんが装置をきちんと装着したり、口腔ケアをしっかり行ったりできるよう、保護者の方の協力が不可欠です。
小児期の口腔ケアの重要性
小児期における口腔ケアは、将来の歯並びだけでなく、全身の健康にも大きく影響します。乳幼児期からの歯科健診や保健指導を通して、正しい口腔ケアの習慣を身につけることが大切です。
保護者の歯科保健に対する意識と行動は、子どもの口腔衛生状態に大きな影響を与えます。保護者自身が、日頃から口腔ケアを大切にし、子どもに良い影響を与えるように心がけましょう。
小児期からの早期矯正治療と口腔ケアは、子どもの将来の健康にとって非常に重要です。お子さんの歯並びや口腔内の発育が気になる場合は、早めに歯科医院を受診し、専門医に相談することをおすすめします。適切な時期に専門的なケアを受けることで、お子さんの健やかな成長をサポートしましょう。
今野 裕一
Yuichi Konno
銀座HINA矯正歯科 院長
日本矯正歯科学会認定医・歯学博士として、これまで数多くの裏側矯正・難症例と向き合ってきました。「矯正治療はどこでしても同じ」ではありません。大切なのは「どこに、どのように歯を並べるか」です。当院では精密な分析をもとに、お顔の変化まで見据えた質の高い治療を提供しています。歯並びのコンプレックスを解消し、生涯健やかに笑える喜びを実感していただきたい。まだ信頼できるドクターに出会えていない方は、ぜひ一度ご相談ください。