治療コラム
矯正中の痛みを救うお守りアイテム!知っておきたい矯正用ワックスの正しい使い方と快適に過ごすコツ
2015.09.16
1分でわかる!
この記事のまとめ
- 矯正用ワックスの役割と痛みの軽減
- 外れにくくするための正しい使い方
- 使用時の注意点と安全性
ワイヤー矯正をスタートしたばかりの頃や、治療が進んでワイヤーが動いてきた時に、多くの人が直面するのが「装置が内頬や唇に当たって痛い」というお悩みです。
お口の中に傷や口内炎ができてしまうと、せっかくの食事を楽しむことも、人と楽しく会話をすることも憂鬱になってしまいますよね。そんな矯正中の痛みを劇的に和らげてくれる、まさに救世主とも言えるお守りアイテムが「矯正用ワックス」です。
今回は、ワックスの基本的な役割から、外れにくくするための正しい使い方のコツ、さらには多くの人が疑問に思う注意点まで、矯正ライフを快適に乗り切るための情報を詳しくご紹介します。
そもそも矯正用ワックスとは?痛みを防ぐ仕組みと役割
矯正用ワックス(オーソドンティックワックス)とは、ワイヤーやブラケットといった金属製の矯正装置が、お口の中の粘膜や舌に擦れて痛むのを防ぐために作られた専用の保護材です。
主に医療用のシリコンや天然のワックスで作られており、粘土のように指先で自由に変形させることができるのが特徴です。これを痛みの原因となっている装置の上に被せるようにして貼り付けることで、装置の尖った部分や角を丸くコーティングし、粘膜との摩擦を物理的にシャットアウトしてくれます。
特に矯正の初期段階やお口の粘膜が装置の刺激に慣れるまでは、これがあるだけで日々の快適さが全く変わるため、ワイヤー矯正を行う方にとっては手放せない必須アイテムとなっています。
ぴったりフィットして外れない!上手な使い方のステップとコツ
ワックスはとても便利なアイテムですが、ただなんとなく貼り付けるだけでは、お口の中の水分によって簡単に剥がれ落ちてしまうことがあります。
上手に密着させるための最大のコツは、貼り付ける前に「装置と周囲の水分をしっかりと拭き取ること」です。まずはワックスを豆粒ほどの大きさにちぎり、指先でしっかりとこねて体温で少し柔らかくしてから球状に丸めます。次に、貼り付けたい装置の周りをティッシュや乾燥した綿棒などを使って、唾液をきれいに拭き取り乾燥させます。
この水分をなくす一手間を加えるだけで、ワックスのキープ力が格段にアップします。乾燥させた装置の上に丸めたワックスを押し当て、装置全体を包み込むように指の腹で優しく形を整えれば完了です。
飲み込んでも大丈夫?食事や歯磨きの時の注意点
初めてワックスを使う際によくある疑問が、「寝ている間や食事中に間違えて飲み込んでしまったらどうしよう」という不安です。結論から言うと、矯正用ワックスは万が一体内に入っても安全な素材で作られているため、誤って飲み込んでしまっても便と一緒に自然に排出され、健康に害が及ぶことはありません。
ただし、食事の際はワックスが食べ物と一緒に剥がれて不快に感じたり、食べかすがワックスの隙間に詰まって衛生的に良くない状態になったりするため、食べる前に一度取り外すのが基本です。
同様に、毎日の歯磨きの際もワックスをつけたままでは細かい部分までブラッシングができないため、必ず取り外してから磨き、清潔な状態になってから新しいワックスを付け直すようにしてください。
まとめ:痛みを我慢せず、上手に活用して快適な矯正ライフを
歯列矯正は理想の美しい歯並びを手に入れるための前向きなステップですが、痛みを我慢しすぎてストレスを溜めてしまうのは非常にもったいないことです。
矯正用ワックスという便利なアイテムを味方につけて、トラブルが起きたときにはすぐに対処できるよう準備しておきましょう。
痛みを上手にコントロールしながら、少しでもストレスのない快適な自分磨きの時間を過ごしていってくださいね。
今野 裕一
Yuichi Konno
銀座HINA矯正歯科 院長
日本矯正歯科学会認定医・歯学博士として、これまで数多くの裏側矯正・難症例と向き合ってきました。「矯正治療はどこでしても同じ」ではありません。大切なのは「どこに、どのように歯を並べるか」です。当院では精密な分析をもとに、お顔の変化まで見据えた質の高い治療を提供しています。歯並びのコンプレックスを解消し、生涯健やかに笑える喜びを実感していただきたい。まだ信頼できるドクターに出会えていない方は、ぜひ一度ご相談ください。