治療コラム
歯並びを自力で治そうとするのはNG!
2017.10.25
1分でわかる!
この記事のまとめ
- 歯並びを自力で治そうとする行為はNGであり、マッサージやダイエットとは根本的に異なる
- 歯は顎の骨(歯槽骨)に埋まっているため、無理な力を加えると破折や骨の吸収を招くリスクがある
- 矯正治療は患者の年齢や骨の状態を時間をかけて分析し、計画的に歯を動かす専門技術である
出っ歯や八重歯、乱杭歯など、歯並びに関する悩みをお持ちの方は少なくないかと思います。八重歯のように、ケースによっては魅力のひとつと捉える様な歯列不正もありますが、出来れば歯列は美しく整然と並んでいた方が良いですよね。ただ、矯正治療を受けるとなると、それ相応の時間や費用がかかるため、なかなか一歩踏み出せない方も多いと思います。そこでついつい考えてしまうのが、自力で歯並びを治す方法です。ここでは自力で歯並びを治すことの是非について詳しく解説します。
歯並びを治すことはダイエットや小顔マッサージとは根本的に違う!
結論からいうと、歯並びを自力で治すことはお勧めできません。例えばマッサージをして小顔にしたり、ダイエットをしてスタイルを良くしたりすることは、実際効果も現れることですし、美容関係の専門家も推奨することでしょう。それと同じように、口元の審美性を害している歯列不正を何らかの方法で、自力で治すことも可能であるように思えますよね。けれどもそれは、大きな誤解であることを強くお伝えしておきます。
歯の並びは顎の骨によって規定されている
はじめに、私たちの歯がどのように存在しているのかを知ってください。歯は、歯槽骨(しそうこつ)と呼ばれる顎の骨に埋まった状態で、口腔内に存在しています。ですから、例えば前方に大きく傾いている出っ歯に強い力を加えて、自力で治そうとすると次に挙げるような色々なトラブルが生じ得ます。
歯並びを自力で治そうとした時に起こり得るトラブル
最悪なケースは、歯が破折することです。エナメル質はとても硬い組織ですが、非常に強い外力が加わると、歯冠や歯根の部分で折れる可能性は十分あります。それから強い外力が加わることで、歯の周囲にある歯茎に炎症が起こることがあります。また、歯を動かす目的で、長期間、矯正治療的な外力を加え続けた場合、顎骨や歯根の予期せぬ吸収が起こることがあります。つまり、歯を動かすという行為は、単純そうに見えて、専門的な技術や知識が欠かせないものであるといえるのです。
矯正医が歯並びを治す時に考えていること
矯正医は、矯正治療に精通した歯医者であり、歯並びを治すことに関しては誰にも負けません。そんな矯正医が歯を動かす時に考えているのは、目的とする場所へ如何に歯を動かすかということです。つまり、歯を動かすということはただ前に出せばよいとか、後ろに下げればよいというものではなく、どのように理想の場所へ歯を動かすかを計画し、ようやく達成されるものなのです。しかも専門家である矯正医が専門的な器具や技術を駆使して行うものですので、患者さん自身が自力で治せるものではないことはご理解頂けるかと思います。患者さんの年齢や成長の進み具合、歯列や顎骨の状態などを考慮しながら、時間をかけて分析し、最良の矯正法を選択していくのが歯列矯正なのです。
このように、歯並びを自力で治そうとすることは、基本的にNGといえますので、歯列不正が気になる方は、まず矯正歯科を受診することをお勧めします。歯並びの問題は、専門家に解決してもらうことが一番です。
今野 裕一
Yuichi Konno
銀座HINA矯正歯科 院長
日本矯正歯科学会認定医・歯学博士として、これまで数多くの裏側矯正・難症例と向き合ってきました。「矯正治療はどこでしても同じ」ではありません。大切なのは「どこに、どのように歯を並べるか」です。当院では精密な分析をもとに、お顔の変化まで見据えた質の高い治療を提供しています。歯並びのコンプレックスを解消し、生涯健やかに笑える喜びを実感していただきたい。まだ信頼できるドクターに出会えていない方は、ぜひ一度ご相談ください。