院長のカルテ
基本の基本
2014.04.01
長かった寒い冬がようやく終わりを告げ、柔らかな日の光が心地よい季節になりました。
春といえば桜ですが、皆様はもうお花見をされましたでしょうか。
日本人にとって馴染み深い桜は、葉が出る前に一斉に花を開くその姿に、昔から力強い生命力を感じさせられます。
お花見といえば場所取りが付き物ですが、私も大学院時代、仙台で決死の覚悟をして徹夜の場所取りをした思い出があります。東京とは違って4月下旬でもかなり冷え込む仙台で、寝袋とホッカイロで完全武装し、周囲の賑やかで少しスリリングな人たちに囲まれながら朝を待った経験は、今では貴重で良い一コマです。
さて、矯正治療における「基本の基本」といえば、やはり毎日のブラッシングです。どれだけ綺麗な歯並びになっても、虫歯や歯周病だらけになってしまっては台無しだからです。私たちが落とすべき汚れの正体は、食べ物のカスだけでなく、実は細菌の塊である「プラーク(歯垢)」です。学生時代、甘いものを食べた後にプラーク中の細菌が猛烈に活発に動き出すのを顕微鏡の実験で見て、ゾッとしたのを今でも覚えています。
裏側矯正は表側に比べて虫歯リスクが低いというメリットがありますが、それでも丁寧なケアが欠かせないことに変わりはありません。
効果的なブラッシングのコツとして、まずは毎食後、難しければ1日1回だけでも時間をかけて、ワイヤーの下や歯と歯茎の境目を丁寧に磨く習慣をつけましょう。
その際、女性がメイクの部位に合わせて筆を使い分けるように、矯正用の歯ブラシや細かな部分に届くブラシなど数本を使い分けるのがおすすめです。また、なんとなく磨くのではなく、鏡を見て毛先がしっかり届いているか確認することも大切です。
上の歯の裏側など見えにくい部分は、当院で毎回撮影するお写真を通じて磨き残しのチェックや丁寧な指導を行っています。
さらに、歯の再石灰化を促すフッ素配合のジェルなどを併用すればより万全です。
装置が外れたときに、美しく白い歯と素晴らしい笑顔でいられるよう、毎日の基本を一緒に頑張っていきましょう。
今野 裕一
Yuichi Konno
銀座HINA矯正歯科 院長
日本矯正歯科学会認定医・歯学博士として、これまで数多くの裏側矯正・難症例と向き合ってきました。「矯正治療はどこでしても同じ」ではありません。大切なのは「どこに、どのように歯を並べるか」です。当院では精密な分析をもとに、お顔の変化まで見据えた質の高い治療を提供しています。歯並びのコンプレックスを解消し、生涯健やかに笑える喜びを実感していただきたい。まだ信頼できるドクターに出会えていない方は、ぜひ一度ご相談ください。